日本人は世界で一番、時間にうるさい | 1991年の漂泊

日本人は世界で一番、時間にうるさい

JR西の事故後、JRの体質に対する批判が出ている。
(1) ダイアが過密して、運転手にプレッシャーがかかりすぎる。
という問題の一方で、
(2) 考え事をしていて、ブレーキを引くのが遅れ、停止線をオーバーランする。というのが結構ある。
(3) In my opinion、今回の大きな原因の1つは、運転手の経験不足、または運転技術不足と思われるが、

まず、(2)の問題について、運転手が、運転に集中せず、ぼーとしている、考え事をしている、最悪では居眠りをするというのは、逆に緊張感がないためではないか?これは、いわゆる職務を怠慢だ。このような運転手は安全上の問題からも辞めてもらうか、きびしい罰則が適用されるのが、あたりまえではないか?

次に、(1)の問題について、「過密ダイア」というが、それは日本社会では避けられない競争の一種である。JRに限らず、どの会社も競争に打ち勝り、利益を上げることを使命としている。日本人はちょっとでも、駅で無駄な待ち時間を作りたくないだろう。また、目的地に最短時間で到達したいだろう。だれもがそれを要求しているではないか?
よって、JRがそれに答えるために、過密ダイヤにするのは、当然といえば当然だろう。もちろん、それによって、安全を損なうのは問題なので、「安全と最速」を限りなく両立していかなければならないだろう。が、安全第一というのであれば、安全上の理由で、ちょっとぐらい電車が遅れたとしても、文句は言えなくなるだろう。

「欧米では、1,2分の遅れは、遅れではない」という記事をみた。
これはどういう意味に取ればよいのだろうか?
「日本も、1,2分の遅れは、多めに見よう」というのか、
それとも、「欧米では、時間の正確性に劣り、いつも待たされる」から、よくない、という意味か。

日本人は世界で一番、時間にうるさいではないか。

例えば、ちょっとレストランで自分のオーダーが出てくるのが遅くなったら、多分、即刻呼び出して、ウェイターに文句をつけるだろう。欧米では、オーダーが10分、20分遅れるのはざらで、そんなことに文句をつける客はまずいないのだ。よって、日本人のメンタリティーも考え直す必要がある。つまり、他人の時間の遅れ、ちょっとした間違いは多めに見てやるようにする必要があるだろう。

「JR民営化は失敗」という記事も見るが、それでは、国鉄であったら、もっとよかったのであろうか?
アメリカでも鉄道(AMTRAK)は国営企業だが、JRよりもっと問題だ。赤字の垂れ流し、事故多発、プロジェクトの失敗等が大問題になっている。


いずれにせよ、多数の犠牲者の方のご冥福をお祈りする。