金儲けが世界をだめにする - スポーツ編 | 1991年の漂泊

金儲けが世界をだめにする - スポーツ編

以前、
「金持ちが世界をだめにする」
と書いた。

これはスポーツにも当てはまる。
まず、オリンピック。
昔は、参加することに意義のあったオリンピックだが、
今は、勝つことに意義がある。
「勝つこと=金儲け」
である。
去年、柔道で金メダルを取ったルーマニアの選手が薬物使用で剥奪されたのは、皆さんもご存知の通り。旧ソ連の選手などは、薬物使用のために早死にした人がたくさんいる。その他、実際、疑惑のあるもの、表に出ていないのも結構あるようだ。

結局、どうしてそんな危険な薬物を使用するのだろうか?

問題は、オリンピックで勝つことによって、入ってくるお金が莫大なためだ。韓国人で金メダルを取ると、一生暮らせる位のお金を政府からもらえるらしい。

次に、メジャーのプロ野球。
ジアンビ(自白済み)、マグワイヤー、ボンズ(まだ自白してはいないが)もステロイドを使っていたようだ。
これらは、カンセコも最近出版した自伝で書いているので、多分、間違いない(ちくったカンセコも自白本の印税で儲けるのが目的だったろうから、なんとも皮肉なのだが)。

問題は、優秀なプレーヤーに何十億も出すシステムである。

これも、ニューヨーク・ヤンキースを始め、金でいい選手を買ってくる手法が発端だろう。何十億、何百億出しても、元が取れて、逆にそれ以上儲ければ問題ないと金持ちのスタインバーガー(オーナー)は言っているのだろうが、そんなやり方がいいのだろうか?

そのせいで、近年、野球場のチケット、食べ物、ドリンクがすべて高くなりすぎて、庶民には高嶺の花になりつつあるらしい。